安全・設備
危険物甲種ってどんな資格?
はじめての人向けに、やさしく説明します
ひとことで言うと
火事のもとになりやすい「危険物」を、第1類から第6類まで、すべての種類について扱えるようになる国家資格です。
どんなときに役に立つ?
- 一定の量より多い危険物をためたり扱ったりする化学工場・ガソリンスタンド・石油のタンクなどには、危険物取扱者を必ず置かなければいけません
- 甲種の免状があると、すべての類の危険物について、扱うこと・定期点検・保安の監督ができます(乙種は免状に書かれた類だけ)
- 乙種をすべての類で持っていても甲種には切り替わらないので、すべてを扱える資格がほしいときは甲種を受ける必要があります
こんな人に向いています
- 化学工場など、いろいろな種類の危険物を扱う職場で働いている人
- 大学などで化学を学んだ人・学んでいる人
- 乙種の免状をいくつか持っていて、その先を目指したい人
試験をひとことで
| だれが受けられる? | 受験資格が必要。次のどれか1つ: 大学・短大・高専などで化学の学科を卒業/大学などで化学の授業を15単位以上修得(在学中でもよい)/乙種の免状を取ってから危険物の実務経験2年以上/決められた組み合わせで乙種の免状を4種類以上/化学を専攻して修士・博士の学位。申し込みのときに証明書類を付ける |
|---|---|
| いつ? | 都道府県ごとに年に何回か(日程と回数は都道府県で違い、乙4より少なめ。住所に関係なく、好きな都道府県で受けられる) |
| どんな問題? | 5つの答えから1つを選ぶ問題が45問(法令15問・物理と化学10問・危険物の性質と火の消し方20問)。会場でマークシートに答える試験で、2時間30分。科目ごとに6割以上で合格(甲種は科目の免除なし) |
| むずかしさ | 合格するのは3人に1人くらい(全国の合計 2025年度の合格率 34.0%) |
| お金 | 受験料 7,200円(非課税) |
| 勉強の目安 | 60〜180時間(約100時間(1日1時間で3〜4か月)がひとつの目安。乙種を4種類以上持っている人は約100〜120時間、大学などで化学を学んでいきなり甲種を受ける人は約150〜180時間、危険物を扱う実務経験がある人は約60〜100時間と、受験資格の取り方で変わる) |
合格までの流れ
- ① 申し込みの前自分が受験資格のどれに当てはまるかを確かめ、卒業証明書・単位修得証明書・乙種の免状など、証明する書類を用意する
- ② 受付期間受けたい都道府県の日程を確かめ、インターネット(書類はアップロード)か受験願書で申し込む
- ③ 試験日選んだ都道府県の会場で試験を受ける
- ④ 合格発表合格者の受験番号が発表され、受けた人全員に結果がハガキで届く
- ⑤ 合格のあと試験を受けた都道府県の支部(東京都は中央試験センター)に免状の交付を申請して、免状をもらう
よく出てくる言葉
- 危険物
- 火事のもとになりやすいため、法律(消防法)で扱い方が決められている物。第1類から第6類に分かれる
- 甲種・乙種
- 危険物取扱者の種類。甲種はすべての類を、乙種は免状に書かれた類だけを扱える
- 受験資格
- 試験を受けるために必要な条件。甲種は、化学を学んだことなどの条件がある
- 免状
- 危険物取扱者であることを示す証明書。試験に受かったあと、申請してもらう
もっとくわしく
出典: 消防試験研究センター「試験実施状況(令和8年4月~令和8年8月)」、消防試験研究センター「試験実施状況(令和7年4月~令和8年3月)」、消防試験研究センター「試験実施状況(令和6年4月~令和7年3月)」ほか(危険物甲種のデータのページと同じ)。数字は2026/11/01に確かめたものです。