労働安全・衛生
第一種衛生管理者ってどんな資格?
はじめての人向けに、やさしく説明します
ひとことで言うと
職場で働く人の健康を守る「衛生管理者」になるための国家試験です。第一種は、どの業種の職場でも衛生管理者になれます。
どんなときに役に立つ?
- 常時50人以上が働く職場では、衛生管理者の免許を持つ人の中から、働く人の数に応じた人数の衛生管理者を選ぶことが法律で決まっています
- 第一種の免許があれば、製造業・建設業・医療業なども含めて、すべての業種の職場で衛生管理者になれます(第二種は、体に害のある仕事との関わりが少ない一定の業種だけ)
こんな人に向いています
- 工場・建設・病院など、体に害のある仕事もある職場で働いている人
- 会社の総務・人事など、職場の健康や安全の仕事をしている人
- 第二種衛生管理者を持っていて、どの業種でも担当できるようになりたい人
試験をひとことで
| だれが受けられる? | 労働衛生の実務経験がある人。大学・短大・高専を卒業した人は卒業後1年以上、高校を卒業した人は卒業後3年以上、学歴を問わない場合は10年以上など。経験を証明する「事業者証明書」を付ける |
|---|---|
| いつ? | 全国7つのセンターと東京・大阪の試験場で、毎月のように何回もある(日はセンターごとに決まっている。東京試験場は月5〜11回) |
| どんな問題? | 会場で答える筆記試験で、44問(労働衛生17問・関係法令17問〔どちらも体に害のある仕事に関わる問題10問とそれ以外7問〕・労働生理10問)。3時間。科目ごと(分かれている科目はその範囲ごと)に4割以上、合計で6割以上で合格。第二種の免許を持つ人は、体に害のある仕事に関わる問題だけの「特例第一種」(2科目・2時間)を受けられる |
| むずかしさ | 合格するのは2人に1人くらい(全国の合計 2025年度の合格率 46.8%) |
| お金 | 受験料 8,800円(非課税) |
| 勉強の目安 | 100〜200時間(初学者の目安で、約100時間とするサイトが多い。有害業務の範囲があるぶん第二種(約60時間)より長い。関連する実務経験があれば50〜80時間ほどに短くなり、忙しい人は3〜6か月ほど見ておくと安心) |
合格までの流れ
- ① 申し込みの前勤め先に「事業者証明書」を書いてもらうなど、実務経験を証明する書類を用意する
- ② 試験日の2か月前〜14日前協会の「受験申請・登録申請システム」(インターネット)か、受験申請書で申し込む。受付期間の中でも、定員になると締め切られる
- ③ 試験日申し込んだセンター・試験場で試験を受ける
- ④ 試験のあと結果が本人あての通知書で届く(センターのホームページにも載る)
- ⑤ 合格のあと東京労働局免許証発行センターに免許を申請して、免許証をもらう(申請しないと免許証は出ない)
よく出てくる言葉
- 衛生管理者
- 職場で働く人の健康を守るため、職場の環境や健康の管理をする人
- 選任
- 会社が、決まった役目の担当者を正式に決めること
- 有害業務
- 体に害のある物や環境の中でする仕事。第一種の試験では、これに関わる問題も出る
- 特例第一種
- 第二種の免許を持つ人が第一種を取るための試験。第二種で出ていない、有害業務の問題だけを受ける
もっとくわしく
出典: 安全衛生技術試験協会「統計」、安全衛生技術試験協会「令和7年度事業報告書」、安全衛生技術試験協会「令和6年度 事業報告書」ほか(第一種衛生管理者のデータのページと同じ)。数字は2026/11/01に確かめたものです。